「天のしずく- 料理家 辰巳芳子の物語」(河邑厚徳 作品)を観て、サイトも作って思ったこと
咀嚼するという運動に引っ張られて気がつきにくいが、現代において私達一人一人が持つ「食べること」に対しての出発点は元々相当に離れているのじゃないだろうか。生まれ育った環境に通じる出発点から、今を通過して、人生の帰着点となるであろう場所へ。その間に何を食べるかはまさに私達次第なのだが、時間のない時に空腹を紛らわしカロリーを摂取する為だけの流動食や、味よりも先にロゴマークが脳に刷り込まれているようなファーストフードがデフォルトになっているような現代において、きちんと食べることと向き合うことはとても難しい。
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